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★カラカラ★

     ハムちゃん

      事故で右足を失ったんだ。

     幼すぎるから、手術もできず、

       母乳も必要で

 
     でも、親と同じゲージには入れなくて。

       なんでって?

       人間の臭いがついたから、



        今日から俺がハムちゃんのお父さんだ

       俺は新しいゲージを買って

        毎日、ミルクと痛み止めを飲ました。


       右足の痛みがひどいのか、

       体は小刻みに震えるんだ。


       ごめんね。ハムちゃん。


      俺と妹は、時に涙を浮かべ

       痛みに苦しむ幼きハムちゃんを

        手の平で包みこんだ。

    ハムちゃんの体は温かく、、命の灯火を感じた。


        一生懸命生きてるんだね。

         不思議に手の平の中で

        じっと動かないんだ。


         何、考えてるの?

        

     ハムちゃんは順調に育ち、

     足の痛みもなくなり、薬も飲む必要もなくなった。

        俺がゲージに近寄ると、

        ハムちゃんは、

 俺に、カラカラを回る姿や、天井を登る姿を見せてくれた。

   俺が手を差しのばすと、手に登ってきてくれた。


      なんか、嬉しかった。

     だから、毎日、手の平に登らして、

     大好きなひまわりの種をあげたんだ。

       美味しい?



    時に悲しい時や、辛い時、

    俺は、ハムちゃんのゲージを上から覗きこんだ。

        涙の粒がゲージの中に落ちた。

        するとね

        ハムちゃんは天井まで登ってきて

       その涙の粒を体で受け取ってくれたんだ。

         しょっぱいよ?

        俺は、ハムちゃんを思わず手の平で抱き

          泣いた。


         するとね、

       
       ハムちゃんの体温が、また、心地よくってさ、

         もっと泣けるんだ。

         
        ごめんね。お父さんなのに。

          強くならなきゃね。


           強くなりたい。

           
        するとハムちゃんは

       キッキッキって鳴くんだ。

         それが始めて聞いた、ハムちゃんの声


          何を伝えたいんだろう。

   当時の俺は、慰めてくれてるんだなって思って、

      必死で涙を堪えたっけ。


    でも今思うと、もっと泣いていいんだよ。

          弱くていいんだよ。

          支えあえばいいのさ。

   
        そんな事を言ってた気がするんだ。




   時は過ぎ、

       別れの時が来た。

      その瞬間、不思議に俺は分かったんだ。

 
      今でもはっきり覚えてるよ。

     俺の誕生日のプレゼントを買うために、

       親の車に乗って玩具屋に向かってる時、

       ハムちゃんの残像が俺の脳裏をかすめたんだ。



           命の灯火は消えた。。


         俺は、涙が溢れた。


      でも、信じたくなくて、

   そんなはずない。そう言い聞かせながら、

     親に、

      おもちゃいらないから帰って

      そう言って、家に帰ったんだ。


         でもさ、


         やっぱり。

        命の灯火は消えてた。


      目はあいてるんだけど、

       動かないんだ。


        ハムちゃん。。。


   俺は、手の平に冷たく固まったハムちゃんを乗せ。

      俺は力いっぱいの温かさを送った。

       届け、届け、届いて。


        するとね、少しだけハムちゃんに

         温もりが伝わったんだ。


          少し嬉しかった。

         でも、もう、動かないんだ。

         
       俺は、ハムちゃんの目を

         そっと閉じてあげた。


        側にいてあげれなくてごめんね。

           
 
       ハムちゃんへ。

      俺はあなたに何か伝えることはできたのかな。

      俺はあなたから色んな事を学び、

  
      あなたは、俺を父親のように思ってくれた。

 
      それなのに、俺は、あなたの前では

       何度泣いたことでしょうか。

       何か変なものだね。

       父が子の前で泣くなんて。

       でも、そんな時に

        あなたは、声をあげ、

        俺に何かを伝えてくれました。

        今は少し、何が言いたかったのか


        分かった気がします。



        俺は、今も生きています。

         弱い人間だけど、


          だけど、


        あなたに

        生きる事を教えてもらいました。

        たとえ、どんな事があろうと、

       俺は、生きます。活きます。

   最近、少し辛い事がありました。

  
    でも、何とか乗り越えれました。

     あなたの生きる姿を思い出したら

      無限の力が漲(みなぎ)ってきたんです。

       それはきっとあなたが・・・。




    

   あなたは、今も山にある小さなお墓で

        ううん。

      天国で、きっと見守ってくれてるんだね。


        俺もいつか、いつか、


         必ず。

      一人前のお父さんになります。


         そのために、

       生き続けます。

      どうか、どうか


       これからも見守ってくださいね。


       そして、いつか、俺の灯火が消え

         もしも幸いにも

         あなたの所にいけたなら、


       あなたを手のひらで抱かせてください。


      いっぱい、いっぱい、手を温めておきますからw

       あっ、

       その時は、

       俺は嬉し泣きするのかもねww

         だからあなたも

        嬉し泣きするんだからね。


           約束だよw

 
          泣き虫?

       泣き虫でいいじゃん。

        だって、涙は

       心を洗浄するために


        神様がみんなに与えてくれた

        魔法の液体なのだから。

       

          

          最後に、

        あなたへ、 ありがとう!

            
         あははw

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